こんにちは。高木龍平@デジんちゅです。本日は検索のお話。
インターネットで調べ物するときに使うのはYahoo!かGoogleという方が大半だと思います。ここであまり知られていないのが、実はYahoo!の中身はGoogleだという事実。
厳密に言えば、検索結果を出すための元データをGoogleが世界中のホームページを調査してつくっており、Yahoo! JAPANはそのデータをGoogleから借りて検索サービスを提供している、という状態です。
つまりYahoo!もGoogleも同じ元データを使っているので、同じ言葉で検索すれば当然ほぼ同じ結果が返ってきます。
「石垣島」の検索結果(Yahoo! JAPAN)
「石垣島」の検索結果(Google)
ただ、元データが同じでも細かな部分の調整はYahoo!、Googleそれぞれが独自に行っているので、右側に出る画像とか太字になる部分とかは違っていますし、場合によっては表示されるホームページの順位が異なることもあります。
さて、ずっと昔からこの状況だったかというとそうではなく、Yahoo!がGoogleからデータを借り始めたのは2010年のことです。それまではYahoo!は自分で集めたデータを使って検索サービスを提供していました。しかしGoogleの進化は目ざましく、よりよい検索結果をユーザーに提供すべく、自前でのデータ収集をやめてGoogleから借りることにしたのです。その結果Yahoo!の検索サービスの中身はガラッと変わりました。
この変更がインターネット業界に与えたインパクトはかなり大きく、実は僕もその直撃を受けました。
変更のあった2010年当時、僕はインターネット広告を扱う会社で広告の品質を管理する部門にいたのですが、Yahoo!検索の中身が変わるのにあわせて、その検索と連動した広告の仕様もガラッと変わり、広告運用方法の変更を余儀なくされたのです。切り替えまでの期限が決まっている中で、なかなかYahoo!から欲しい情報がもらえなかったり、連携するシステムも修正が必要だったりとてんやわんやの日々を過ごしたのですが、今となってはいい思い出です。
検索サービスにも歴史あり。
ではまた明日!