こんにちは。高木龍平@デジんちゅです。
昨日のエントリーで紹介したように、Ozobotはプログラミング学習にとても有効な教材です。
が、しかし。ここ日本においてOzobotをガシガシ使っていくには、乗り越えなければいけない壁があります。
Ozobotにまつわるもろもろが、基本英語なんです。
Ozobotを操作するには、
①マジックなどで書いた線の上をなぞって動かす。
②あらかじめパソコンやタブレットで作った動きを覚えさせて、その通りに動かす。
の二通りがあることは昨日も触れました。
①の方法で操作する分には言語の問題はさほど大きくありません。Ozobot自身は連続した色を通じて命令を読み取るので、色の順番を示した命令表さえ日本語化してしまえば問題なく扱えます。(Ozobot命令表の日本語版作成済みです)
一方で②を使って操作する場合、言語の問題が大きくのしかかってきます。
Ozobotに与える動作命令を作成できる専用のWebサイトが現時点では英語とポーランド語にしか対応していないのです。
入門者向け画面(レベル1)
初級者向け画面(レベル2)
入門者向けのレベル1の画面はアイコンがメインなので操作に支障はないのですが、レベル2以降になるとどうしても英語で書かれた部分を触らざるをえなくなります。(現在レベル4まで公開されています)
うーむ。。。
メーカーの方で早々に日本語化してくれればありがたいのですが、現時点でそのへんについての情報はまったく公表されていないので、直近での日本語化はあまり期待しないほうが良さそうです。
というわけでデジんちゅとしての方針は、専用Webサイトで使用されている英語を日本語に訳した翻訳シートを作成しておこうと思います。子どもにはそれと画面の英語を照らし合わせながらプログラムを組んでもらいます。
ただ、その方法にこだわりすぎて学習効率が下がってしまってもいけないので、翻訳シートとの照らし合わせにとまどっている子どもにはいったんOzobotを離れて、Scratch(スクラッチ)に移って勉強を進めてもらおうと思います。
Scratchも子ども用のプログラミング学習教材なのですが、こちらはかなり日本語化が進んでいるので言語の問題はありません。Scratchについてもおいおい紹介していきますが、デジんちゅではまずはOzobotとScratchを中心に教材を用意していくつもりです。
最後に余談をひとつ。
プログラミングにおける英語の壁は昔からあって、僕自身も小学生の頃ろくすっぽ英語がわからない状態で英語ベースでかかれたBASICという言語を前に右往左往していました。そんな時代に異彩を放っていたのがトミーから発売されていたぴゅう太というパソコン。
なにがスゴいって、ぴゅう太は日本語でプログラムが組めたんです!
PRINT → カケ
STOP → トマレ
といった直訳もいいとこの雑な日本語ですが、それでもプログラミングに対する敷居を下げた画期的なパソコンでした。
雑誌で見かけるたびに気になっていたのですが、結局さわる機会がないまま姿を見なくなってしまいました。どっかの博物館にあったりしないかな。
ではまた明日!